ロードバイクを買った話 season2
あ・え・い・う・え・お・あ・お・にゃん・ぱすteniosoです。
早々にseason2配信です。
つづきです。
出航編
ザックり端折りますが仙人ぺすぺすさんがいつの間にかクロスバイク買っていつの間にか凄い距離を走り倒す猛者となっていました。
ロングライドという文字は僕の辞書にありませんでした。
自転車で電車や車で行くのも億劫な所へ行く。粋だなと感じました。
また端折りますが(というか経緯を覚えてない)ノリと勢いで軽井沢へのロングライドへ同行することになりました。
多分大抵の人は無理に決まってんだろと草まみれになると思います。
(だってガーリッシュナンバーの難波社長ばりにイケルイケル!!って言うもんだから・・・)
煽てられて木にのぼった猿よろしく宿泊に対応できるようなキャリーをつけて着替えを積み準備を済ませます。
そこからは思い出したくないんですが、吐血を我慢しながら書き綴っていきます。
(※積載装備はこういうの)
DOPPELGANGER ラゲッジキャリア 自転車用荷台 アルミニウム素材採用 軽量550g [取付可能径φ25.4-27.2mm] DLC192-BK
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GIANT 自転車用荷台取り付け多機能リヤバッグ 通勤通学に最適★
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GIANTトップチューブバッグ/コンパス付き/ジャイアントフレームバッグ/サイクリング工具,小物収納に最適 (赤)
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(最初で最後の)ロングライド編
ロングライド決行当日。まず集合。
この時点で10km。もう過去の最長距離の折り返しに来ました。しかし気分はウキウキです。軽井沢が俺を待っています。誰にも俺を止められないぜ!って気持ちといやいけんのかマジでって気持ちが半々でした。
戸田らへんで合流し上尾のあたりまで走ります。割と調子に乗ってました。
絶好調だと思い込んでいた&配分を知らなかった事もありめっちゃ踏み込んで漕いでました。
ブレイクポイントの上尾らへんで軽く休憩。まだまだいける!あったまってはいるが心肺にはまったく来ていない。
サクッと熊谷あたりまで向かいます。
しかし全然サクッとは行きませんでした。
踏 め な い 。
自転車に乗っていて初の経験でした。別に疲れたとかくたびれたとか消耗したとかじゃないんですよね。息も上がってないし。しかし踏めない。
前に進まないというだけなのに恐ろしい絶望感と眼前暗黒感を感じたのを今でも覚えています。
踏めど踏めど進まず縮まらない距離。こ~れはもうダメでしょうねという気持ちに支配されそうになりかけたところでブレイクポイント。
熊谷で50km。ここではかなり休憩を取りました。恐らく補給も足りてないと思い何かを口にして気を落ち着かせました。
さっきまで平然としてたのに子鹿の様に足がプルプルしています。こんな感覚は初めてでした。
スポーツなどの練習で追い込んで練習した経験はもちろんありますが基本のっけからキツく、徐々にライフが削られていくのを体感できたので今回の様に気が付いたらやばいくらい追い込まれてた~なんて事は未知の体験。
しかしそれと同時にようここまで来たな・・・といった満足感、達成感を感じてもいました。
多分普通の感覚ならチャリで50kmって結構検討してるんじゃないかと思います。僕3km漕ぐのも嫌でしたもん。
とにかくいつまでも休んでいるわけにもいかず気を取り直して再出発します。
そこからは酷い有様でした。詳しくは割愛しますがクッソ遅かったと思います。息は上がってないのに虫の息でした。
それ以上に深刻なのがケツの痛み。ろくに乗り方もしらず、セッティングもしてこなかったのでツケが回ってきたのでしょう。レーパンとかも履いてなかったし。
気力という名のリザーブタンクに手をつけたあたりで本庄へ到達。スタートして70km地点でしょうか。
アイス二個食べました。とても美味しかったです。
完全にくたばりました。save onの照明が俺にもう頑張らなくていんだよ・・・もうゴールしてもいいんだよと微笑みかけるように照らしてくれたような気がしました。
なんだか光が見えた気がしたので(蛍光灯の光)再び乗車姿勢をとりました。
ケツが完全にサドルに触れる事を嫌がっています。ケツには申し訳なさしかありませんでした。
本当にごめん。こんなに酷使される日が来るなんて思ってなかっただろう。不甲斐ない主でごめん。
またしても無様なくらいヘロヘロになりながら走ってました。完全に気力でしたね。よく覚えてません。
ケツも痛すぎてなんかもうよくわかりません。痛いというか刺さってます。グラインダーで削られてるようです。
気が付けば高崎へ到達していました。これで100km。午前五時ごろだったでしょうか。丁度日の出の時間帯でした。
空が白んで来た様子を見上げながら言いようのない気持ちに包まれていました。
清々しい。
体は(というかケツが)満身創痍なのも忘れてそう感じました。
特に走り込んだわけでもない自分でしたが100kmという大台に乗った偉業(当社比)を成し遂げた事に喜びを感じていました。
この中々感じることの出来ない達成感に暫く浸っていたかったのですがぺすさんは無慈悲にも、
「この先ずっと峠だけど」
と告げてきました。僕の心をベキベキにへし折るには十分すぎました。
ここから延々と上り坂・・・?
死ぬな。まず生きて帰れない。そう直感した自分はリタイアを宣言する事に全く躊躇する事はありませんでした。
解散し碓氷峠へ向かったぺすさんを見送った後、朦朧としながら漫画喫茶を探索しました。
帰路編
とりあえず昼過ぎまでは寝てたでしょうか。脚が痛いとか背中が痛いとか色々ダメージを感じましたがとにかく
ケ ツ が い た い
痛すぎる。いやもう本当にありえん痛い。しかし帰らないわけにはいかない満身創痍の体にムチを打ってたたき起こしてチャリに乗ります。
アイヤ~~~~~~~~~!!!!
声が出ました。
昨日はなんか色々分泌されて麻痺してたのでしょうか。とにかくありえない本当に無理だ。
そう感じながらもなんとか最寄駅までたどり着きました。もう完全に乗れないと確信したので輪行して帰ることにしました。
この期に及んで謎のケチっぷりを発揮します。
運賃高くね・・・?
そら東京から100km離れて安いわけないわなと。なんとか最もコスパに優れた帰路を探します。
良くは覚えてませんがジャンクガレッジで友人が働いているので食いに行きたいという理由だけで大宮まで乗りそこから自走で帰ることにしました。
馬鹿だな本当に。
とりあえずジャンクガレッジの油そばは疲弊しきった僕には神の味がしました。なんか元気出てきたよ。凄いねラーメン。ありがとう侯爵。
と、そこからはケツの痛みと闘いながら迷いまくりつつ帰宅しました。
離別編
多分完全に満足したのでしょう。ロングライドリベンジなんてする気は全く起こりませんでした。
旅の相棒からただの足になったクロスバイクも元々野ざらし保管だった上に色々とガタが来ていたのに加え、電車通勤が始まって完全に自転車に乗るという機会がなくなりました。
時々、高崎まで走った事を思い出してみても達成感はあったものの楽しいというより苦行、ケツに関しては拷問だったなとさえ思え未練も無かったと思います。
しかし周りではポツポツとロードバイク所有者が増え、クロスバイクではなくロードバイクってそんなに違うものなのだろうかという興味が同時に湧いてきた頃でもありました。
そして次の曲が始まるのです。
今回はここまで
つづき