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ゆる旅ブログという名の懺悔室

ロードバイクを買った話 season1

にゃんぱすーteniosoです。

平壌左遷太郎akaヨシノスキーを冷やかしに香港へ行った来たのでその日記でも書こうと思ったのですが、現像が中々終わらないので合間合間に書き溜めた、すたじお厠の全裸仙人ぺすぺすさんに唆されてロードバイクを買ってしまったというお話でもします。

そこそこ長くなったので分割して今回は回想編その1です。

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さよなら原付編

事の経緯を話す前にちと回想をすると、僕が所謂マウンテンバイク、クロスバイクロードバイク等のスポーツバイクデビューをしたのはなんだかんだで10年くらい前になります。当時16歳の僕は確かバイト先に行くのに先輩から譲ってもらった原付を使ってたんですが世紀末とかスラム街と揶揄される某地区に住んでいた為かちょっぴりやんちゃな人達からも人気があったであろうライブディオZXを数か月でパクられてしまうのでありました。

 

しかし、何と奇跡的に近くの団地で乗り捨てられているのを見つけ事なきを得たのです!

・・・が

ま ~ た パ ク ら れ ま し た 

いやまあチェーンロックしてなかった自分が悪いんですけどね。置いてあるところも家の窓の目の前だしと高を括っていた自分が悪いんですけどね。
でもでもな~にも短期間で二回も盗まなくたって良いじゃないかと。

そんなわけで仕方ないので原付を物色しに行こうとするわけですよ。当時流行ったホンダーズーマー(最近販売終了になりましたね。悲しい)とかJOG ZRとかね。今ほどインターネッツ環境が身近では無かったのでGoo BIKEとかBIKE brosとか駆使して安いの探し回ったりしたもんですよええ。
そこで僕のお家芸の皮算用を普通自動二輪の免許があるわけでも無いのにVtwinマグナやドラッグスターを見つけて虜になって、イージーライダースのカタログとか読み漁ってどんなカスタムにしようって悩んでたのも同時期の話。

とにかく足が、バイク(原チャリだけど)が欲しかったのに。

だがなぜか買ってしまったのがジャイアントのクロスバイクESCAPE R1でした。

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(※現行品はこんな感じ)

出会い編

きっかけは外出先の中継駅で飯を食おうと散策してた時にスポーツショップを見つけたのでなんとなく入ってしまった事でした。引退したのに水泳用品とかバスケ用品とか眺めてたんですが、視界に入ってしまったんですよね。ロードバイク

あ~たっけえなー。

それが第一印象でした。別に興味もなかったですね。
そんなこんなでジロジロと眺めてると10万以下のラインナップもあり、まあ比較的マシな価格帯のもあるんだなーって思っていたところで店員に声を掛けられてしまうのでありました。
「何かお探しですか?」と決まりきった声掛けに「見てるだけです。」とこちらも定番のフレーズで返せば良かったものを、あろうことか「おすすめはないですか?」と口走ってしまった・・・!
店員も水を得た魚の様に「ご予算は??」「用途は??」「希望のメーカーは??」と捲し立てます。
無難にいやちょっと足として欲しくて初心者向けというかエントリーモデルくらいので・・・と口ごもりながら返します。
色々察したのか途端にクロスバイクのコーナーへ案内され、ド鉄板GIANTを紹介される。価格もまあまあ安いものの当時の金銭感覚ではありえない金額。
そしてやられてしまった。すぐさま踵を返して検討しますと言い残して撤退すれば良かったものを先手を許してしまった・・・

「エントリーとほぼ同じくらいの価格で昨年の上級モデル型落ちが今丁度試乗できるんですがいかがですか?乗ってみますか??」

俺の財布の紐と購買意欲制御するものにぶちこむブローとしては十分すぎる威力でした。

あっけなく試乗へと誘導されて初めてのスポーツチャリの乗車姿勢、サドルの高さに戸惑いつつもペダルを漕ぐ。

! ?

なんだこれは・・・なんなんだこの乗り物は・・・!!

今でもその感覚はよく覚えています。踏めば踏んだ分だけ加速し体が後ろに引かれる感じ。風を切る感覚。とてもママチャリや軽快車では体験できないものでした。
そのままどこか遠くへ駆け出したい気持ちを抑えつつ店に戻り店員に尋ねました。
「これいくらですか?」
もうチャリを買う以外の選択肢がありませんでした。しかし無い袖は振れぬ為、10万越えとかはブレーキがかかります。
エントリー車が5~6万くらいだった為、店員はほぼ同じくらいの価格と僕に告げていたので7万以上は無いだろうと踏んでいました。


「7万円です。」

 

そうきたか・・・。そうくるかよ・・・。絶妙だ・・・なんて絶妙な価格設定なんだ・・・。
検討するには十分射程圏内でした。でも上級機とは言え5万円以上のチャリなんてなあという感覚も払拭するには時間が経過していなさすぎです。

しかし店員は畳みかけんばかりのフィニッシュブローをぶち込んできた。
「現行モデルはこれなんですがこのくらいしますよ。大きな変更点もありません。」
そういって値段を提示。今でこそ大した価格差は無いが当時16歳の俺を丸め込むには十分すぎたのでした。
たかだか去年発売されたってだけで万単位で価格が下がり、それをまんまと手に入れる棚ぼた感を味わいたかったのも事実ですが・・・

「買います。お金おろしてきます。」

ちょろい。ちょろすぎるぞ十年前の俺選手。
今もちょろいが量産型アニメのヒロイン並みにちょろい。

と紆余曲折あってESCAPE R1という名のクロスバイクを手に入れた僕は足取り軽く颯爽とサイクリングロードへ駆け出していきました。

倦怠期編

ウッキウキでクロスバイクを手に入れ楽々のチャリ通等に使う日々を送りましたが、特にサイクリングというものをしないまま年月が過ぎました。
散歩くらいの感じでちょっとこの先ぶらつこうとか、サイクリングロードを流してみようとか精々それ止まりでした。
多分20kmくらいじゃないですかね。最長で。
でもそれでも十分楽しかったんですよね。車も怖いし神経使うので数時間も乗ってられないんですよね。
それからスポーツバイクにつきもののパンクにも異様なくらい嫌気がさしていました。
対策としてシュワルベのマラソン(クソ重いらしい)を履かせたりしていました。
完全な”足”でした。

用途としては当初の目的通りでしたがワクワク感を感じさせてくれた新たな”旅の相棒”として見ることをいつの間にかやめていました。
特に冷めたとかそういうのでなく多分これがデフォだと思います。試乗の時の謎の全能感。あれは多分幻です。
ハッパか何かキメていたのでしょう。

しかしそんな僕に転機が訪れます。

今回はここまで

 

つづき

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